最近見た映画(2025年11月)

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配信されてるPTA作品すべて見終わった

ワンバトルアフターアナザーが話題になっていたので、同監督の作品見とくかと思って配信されてるやつ全部見た。
僕は映画をちゃんと(というかただ毎日見てるだけだけど)見始めて1年経った程度なので、PTA作品を映画史とかいわゆる映画的な文脈で語ることなど到底できない。
なのでシンプルに物語とかキャラクターに着目して彼の作品を見ていたのだけれど、本当に変なキャラクターを起用する監督だなと思った。
B級作品的な意味の洗礼されていない「変」ではなく、映画撮るのめっちゃ上手くて、洗礼された作品なのに変なキャラクターの変な話、みたいな感想を持つ作品が多かった。特にラブストーリーが顕著で、パンチドランク・ラブを見たときに「あるあねーよ」という古のインターネット用語を久しぶりに使った。大声で叫んだ。
リコリス・ピザもずーっとラブストーリーと言われてるジャンルからは外れるハチャメチャ具合で鉄棒をぐるぐる回って、でも着地は両足で着地して手もきちんと広げました!なので綺麗な終わりとします!みたいな感じで一緒に見ていた妻は「こんなやつらの恋愛がうまくいくわけないだろ」とツッコミを入れていた。僕もそう思った。
「変な感覚を持ってる人たちの刹那的な感情やストーリーを描いているんだよ、そういう監督なんだよ。」と言われたら納得できるんだけど、「彼は文化資本が潤沢な環境で育ったうえに映画の才能も持ってる良作ばかり撮る監督」という評価が一般的だとしたらみんな映画見るの上手いな、と思ってる。
おそらく何段階か深い視点でキャラクターやストーリーを見れると「変なキャラクターを起用する監督」以上の評価になるのかなと思うけど、僕はまだその域には達していないです。
で、だいたい変な映画だと思っているので最も面白いなと思ったのはぶっちぎりでインヒアレント・ヴァイスでした。
探偵というのは常に理路整然としている物語が多い中で、終始ハイになってる探偵が主人公で、時代もカウンターカルチャーでサイケデリックがばら撒かれていた時代、結局なんだったんだ・・・というストーリー。
よくわかんないけど、わかんないから良いと思えた。
これはよく聞いてるポッドキャストで言及されていたのだけれど、薬物の描写でカメラがサイケデリックな視点にならないという点。見ていて「これだけ登場人物ヘロイン、コカインやってるのに当人の多幸感を映像で映さないんだ」あるいは画面を湾曲させたり、物が喋りだしたりとか、そういう描写はどの作品もやっていない。ラスベガスをやっつけろとかトレインスポッティングとは真逆のアプローチをしていて面白いなと思った。
ラリってる描写を映画を通して体験させたいわけじゃないんだ。俺は映画を撮ってるんだ。みたいな意志を感じる。ちょっとなに書いてるのかわかってないけど。
インヒアレント・ヴァイスはこれからも何度も見ると思う。それくらい気に入った。
そんで今は原作を読んでる。初トマス・ピンチョン。
氏の作品の中でもおそらく最も読みやすいとされてる作品だけど、いやー脱線とコロコロ入れ替わる主人公周辺のキャラクター、ウィットに富んだ日本人には理解できないアメリカンローカルな例えに加えて結構な登場人物がハイなので、全員信頼できないところとか、これ映画見てなかったら頭抱えてるなと思うくらい読むの大変です。けどクスッと笑えるところを見つけたときに、トマス・ピンチョンの波に乗れてるような感覚が心地良い。

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ABOUTこの記事をかいた人

気が向いたときに作曲やスカルプト、絵を描くなどしている。
気が向かないときは駄菓子をぱくつきながら映画鑑賞や読書に勤しんでる。
好きな漫画はGOGOモンスター。