こんにちは、わかめご飯風ごはんです。
みなさん2020年冬アニメ見てますか?
1クールの作品は折り返し地点も過ぎてラストスパートに向かっているところですね。
僕は映像研、ドロヘドロ、pet、へやキャン△などの作品を追いかけていますが、
その中でも今期一番面白いと思っている作品がID:INVADED(イド インヴェイデッド)です。
この記事ではID:INVADEDを面白と思っている人、この記事を読んで興味を持った人にID:INVADEDの脚本と構成を努めている舞城王太郎の小説を3作品紹介します。
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ID:INVADED(イド インヴェイデッド)とは?
劇場版「空の境界線」などのアニメ監督でもあるあおきえいが監督を務め、メフィスト賞や三島由紀夫賞を受賞したミステリ、純文学作家の舞城王太郎が構成と脚本を努めたアニメです。
Dアニメから引用
内容はSFミステリーで、連続殺人犯を捕まえるために主人公の鳴瓢(なりひさご)が「イド」というシステムの中に入り込み、事件を解決していくという話です。
鳴瓢はイドの中に入ると記憶がなくなり、「かえるちゃん」という女の子の死体を見つけることで名探偵「酒井戸」としての記憶を取り戻します。
捜査官が待機している現実世界と、名探偵「酒井戸」が推理しているイドの世界が並行して動きます。
誰がどういった理由で殺人を犯していたのか?
なぜかえるちゃんは死んでしまったのか?
名探偵の記憶を取り戻すためのトリガーがかえるちゃんの理由は?
殺人に関するこれらの謎に加えて、鳴瓢の過去にも物語が関係してきます。
そして、すべての事件に関与しているであろうジョン・ウォーカーという人物もチラホラ出てきます。
殺人犯が捕まっても上記の謎はほとんど解決されないまま話が進んでいくので、謎がいつ明かされるのか楽しみで毎週見ています。
おすすめの舞城王太郎作品3選
舞城の小説では登場人物の名前が他の作品でも使われていることがあります。
物語にはほぼ関係ないので、知らなくても問題ないのですが、知っているとクスッとできます。
ある作品では重要人物だったのに、別の作品では超モブキャラとしてあっさり殺されたりするので。
そういった楽しみ方も小説を読んでいれば味わえるので、気が向いたら読んでみてください。
その①「煙か土か食い物」
あらすじ:外科医の奈津川四郎は母親が連続主婦殴打事件の被害者となったとの報せを受け、サンフランシスコから実家の福井に戻り、犯人捜しを始める。
ミステリー作品なのは間違いないですが、読者に推理する隙を与えてくれないくらいポンポンポンポン話が進んでいきます。
四郎が福井に戻ってあの手この手で情報を集めて点と点をつなぎ合わせるあたりのテンポの良さ、平行して語られる奈津川家と兄弟の物語も面白くて数年置きに思い出しては読み返している作品です。
ちなみにデビュー作です。
その②「世界は密室でできている」
あらすじ:中学生の僕とルンババは修学旅行である姉妹と知り合うことでいくつかの事件に関わることになる。青春ミステリー。
ノリが良くてあほらしい青春小説です。
僕とルンババの中学生らしいやりとりや、テンポが良すぎる事件解決、ルンババの姉、東京で出会った姉妹など目まぐるしく展開していきます。
最後の僕が感情丸出しになるシーンや読後感がめちゃくちゃ好きで、この作品も何度も読み返しています。
その①が面白いと感じたらこちらも是非読んでほしいです。逆もまた然りで。
その③「熊の場所」
こちらは短編集です。
①②は長編という扱いなので、長編が苦手という方はこちらの短編をおすすめしたいです。
特にタイトルにもある熊の場所は教訓になるようなテーマです。
近年の舞城作品は純文学がほとんどなので、グロい描写や直接的な暴力描写が少ないです。①②はデビューしてからすぐの作品なので、そういった描写が強い作品でもあるのですが、以降の作品はだんだんと減っていきます。
熊の場所はその中間のような作品だと思います。
その他の作品もお勧めしたいけど癖だらけ
ID:INVADED(イド インヴェイデッド)に名探偵が出てくるので、名探偵が活躍する九十九十九やディスコ探偵水曜日もお勧めしたいですが、癖だらけなので、そんな作品もあるんだなくらいに思っておいてもらえると幸いです。