4月6-12日に見た映画

気づいたら35歳になってた。
日々アップデートされていくAIの技術革新を横目で見ながら、今あえて時間をかけて映画を見たり、絵を描いたり、
よくわからないけど不便さを取得しようとしている。しかもそれが一切お金に繋がらなくてもいいよねというスタンスでやっていて。
だって全てワンクリックで生成できるようになるんだし。
暇のつぶし方というか、手を動かしていて楽しいと思えることを一つでも増やしておいた方が何もできない無能な人間をロールプレイしていても飽きないんじゃないかと思ってる。
能動or受動的な趣味をいくつもこさえて、日々どれかを選択して時間を潰す天才でありたい。
あと健康。友人がエアロバイク漕ぎながら本読んでるって言ってたからそれ真似してみようかな。

タイトル監督視聴手段
ハケンアニメ!吉野耕平Amazonプライム
ひつじ村の兄弟グリームル・ハゥコーナルソンU-NEXT
ザ・クリエイター/創造者ギャレス・エドワーズAmazonプライム
コンパートメントNo.6ユホ・クオスマネンU-NEXT
お早よう小津安二郎U-NEXT
シャイニングスタンリー・キューブリックU-NEXT
レネットとミラベル/四つの冒険エリック・ロメールAmazonプライム

今週のシネマ・インプレッション

なんとなく見たハケンアニメ、ひつじ村の兄弟があんまりハマらなくて、いったん派手なものいくかと見たザ・クリエイターも映像はすごかったけど既視感の詰め合わせといまいちノレないストーリーで三本連続で不発かよーと思ってたところでコンパートメントNo.6がぶっ刺さった。
温かみのあるビフォア・サンライズに対して終始寒そうな作品だったけど、その中でも僅かに暖かさを灯ってる、灯り始めた友情を感じた映画だった。
いかにもインテリな環境に憧れを抱いている主人公ローラが列車内で出会った土臭そうなロシア人リョーハとの会話でインテリたちの言葉をそのまま引用するシーンとか、ギター弾きマンを無断で相席させたローラに対して拗ねるリョーハに彼らの人間らしさを感じた。
カウリスマキっぽさも感じたいい映画だった。
で、多分小津安二郎をちゃんと見たのは初めて。少し前にみた漫勉-大友克洋回で切り返しの表現をマンガで使い始めたのは大友だって会話から「そーなんかーなら見てみるかー」と思って見た。
以前たしか秋刀魚の味だったかを途中まで見たときも思ったけど、切り返しって今の映画に継承させれない表現だな。
流れるような映像、テンポがバツンと切られる印象を抱くからなのかな。止め絵としては美しいから採用したんだと思うけど。
家々から見る土手のなんでもない景色とそこを歩いている小学生を見てる引きの映像が印象的だった。
続いて漫勉で話題に上がってたキューブリック。2001と時計じかけは見てるけどシャイニングは親が「恐ろしすぎる」みたいなこと言ってたのを真に受けてずっと見る機会を避けていた。かっこいいショットがたくさんあって「こりゃ影響されるわ」と唸りましたわ。
3人で住むには広すぎる舞台、非日常、長い廊下のシンメトリー、どれもかっこよかった。
唯一古臭さを感じた撮影は素早いアップ。これも最近の映画ではかっこいい手法としてはあんまり使われない気がする。
ナミビアで似たようなショットがあったけど、あれはあえて使うことでオフビート感を演出してるような。
ダニーが鏡に向かって喋っていて、鏡に映ったダニーを映しているのも大友マンガに見覚えがあるなと思った。
ちゃんと鏡に映った人物を描くって手法も大友マンガかららしいし。シャイニングのエポックメイキングぶりにただただ驚くばかりだった。
最後はエリック・ロメールの作品。彼の作品も初めて見た。テンポ良く小気味いい会話劇、一発で好きになった。
4つの短編を繋げた映画で、最初の青の時間は二人の出来上がってない関係、青の時間の美しさ、静寂の説得力でいい短編読んだなって気持ちになれた。
その後の3つは視聴者に多少のモヤモヤを与えつつすばらしい会話劇が続くんだけど、特に万引き犯をどう救うかの会話が特に気に入った。
レミットの見た目とキャラが合いすぎてる。自分には甘いという隙がいいよね。ちょっと声が大きいけど。
全体的にミラベルの対応が上手い気がしたけど、隠しきれない意地悪さも出てていい味出してた。
残念だったのは映像の粗さ。これ4Kリマスターとかにならないものかな。
16mmフィルムの映画もスケールアップ系の技術で綺麗に見れるようになればいいのにと思った。

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ABOUTこの記事をかいた人

たまに作曲したり動画編集したりしてる30歳。普段は布団の中で駄菓子食べながらゲームボーイアドバンスやswitchで遊んでます。