4月20-26日に見た映画

数日間エーペックスをやってた。本当に無駄な時間を過ごしてしまったなと思っている。
せめて物語があって終わるようなゲームであれよ~

本をバッグにしまっているとページや表紙が折れたり破けてしまったりする問題をどうしようかと悩んでいて、YouTubeで紹介されていた無印のA5サイズEVAケース・ファスナー付を買ったら解決した。本も折れないし仮に水筒の中身がこぼれても大丈夫。なんていいアイデアなんだ。というか濡れたら困るものはすべてこれに入れればいいんじゃないか。あれということは水筒をこれに入れればいいのか?おいおい水筒の中身が溢れることを疑い過ぎではという堂々巡り的な考えをしてたら一週間終わってました。

タイトル監督視聴手段
アドレセンス 01フィリップ・バランティーニNetflix
ブリグズビー・ベアデイヴ・マッカリーU-NEXT
アドレセンス 02 03 04フィリップ・バランティーニNetflix
ぼくのエリ 200歳の少女トーマス・アルフレッドソンU-NEXT
アドレセンス 03フィリップ・バランティーニNetflix
ガープの世界ジョージ・ロイ・ヒルU-NEXT
私立探偵ダーク・ジェントリー 01マックス・ランディスNetflix
Awayギンツ・ジルバロディスU-NEXT
ガンニバル シーズン2-8話片山慎三Disney+
マレーナジュゼッペ・トルナトーレU-NEXT
メトロポリスりんたろう、大友克洋U-NEXT

今週のシネマ・インプレッション

ガンニバルの感想も書きたかったけどアドレセンスに食われた。
アドレセンスは後藤家ってこと。

今週はNetflixドラマのアドレセンスを見た。巷間、ポッドキャストを通じてそのタイトルを聞く機会が多く、気になっていたので。

このドラマは、複数の社会問題を複合的に絡めて扱っている。インセルやマノスフィアなど、初めて知る、あるいはその言葉の背景を深く認識させられるワードがいくつか登場した。

全4話の中で、特に強烈な印象を残したのは第3話の臨床心理士との長尺の会話劇だ。俳優の演技力もさることながら、会話の運びや感情の細かい起伏のリアルさに圧倒された。そして、容姿をこれほどまでに重要視する価値観が、今の子供たちの世界にまで深く根付いているのかという事実に改めて驚きを隠せなかった。会話の終盤、臨床心理士が張り詰めていた気を解き、静かに涙を流すシーンは、まさに息をのむほどだった。それくらい、胸に迫るものがあった。

正直、最初の視聴では臨床心理士が投げかけた質問の意図、つまり根底にあるミソジニーの懸念をうまく読み取ることができなかった。追い詰められていると感じる主人公ジェイミーが、自分の置かれた状況から少しでも優位に立とうとして、怒りに転じたり相手を煽ったりしているのだとばかり思っていた。これは、もしかすると自分自身もある種の加害的な立場に無自覚にいるからこそ、気づけなかった部分があるのかもしれない。また、ドラマにうっすらと漂うミステリー的な要素から、「ジェイミーは本当に罪を犯したのかどうか」という疑念を持ちながら見ていたため、描かれている情報を素直に受け止めきれなかった、という反省もある。

作中で描かれるミソジニーの描写を見ていると、それがもはや日常にあまりにも蔓延しすぎていて、今の年配者たちが「どこまでがセクハラなのか、その線引きが分からない」と困惑するような状態と似ているのかもしれないと感じた。どこに問題があるのか、意識しなければ見過ごしてしまうほどに社会に溶け込んでいる。

隠さずに言えば、自分自身にもミソジニーの気があると認めざるを得ない。作中に登場するような過激なインフルエンサーのアンドリュー・テイトほどではないが、ある種の女性の行動や言動に対してうんざりすると感じることが正直ある。そして、そういった感情を抱いた際に、ホモソーシャルな関係における心地よさや連帯感を引き合いに出して比較し、安らぎを求めてしまうような側面もあると自覚している。

もちろん、女性を直接攻撃したいなどと思っているわけでは決してない。しかし、そういった負の感情を内包していることは確か。そして、仮に社会の建前が変わったとしても、自分自身の内面にある考え方を変えられるか自信がない。

個人的には、そういった感情は心の中に留めておけばいいと考えている。しかしアドレセンスで描かれるインセルやマノスフィア、あるいは言葉を選ばずに言うなら非モテや女性嫌悪のコミュニティに属する人々は、おそらく社会からの強い圧迫感によって、その感情を言葉に出さずにはいられないほど追い詰められているのかもしれないとも思わされた。社会が悪いという結論に帰結してしまうのは安易かもしれないが、今の時代の流れ、特にフェミニズム的な動きが強まることへの反動として、まるで地震におけるプレートが深く沈み込むほど、その反動で起こる地震が大きくなるように、強力な反発が生まれているような気配も感じる。社会を急激に変えようとする動きに対する反動が、ミソジニーを公然と支持するようなインフルエンサーを生み出し、それが作中では中学生にまで思想が届いているという事実。これは恐ろしいことだと感じた。

よく笑い話で「俺たちの時代にスマホがなくてよかった」といった、ある種の「逃げ切れた」話を聞くが、この問題はそう簡単に片付けてはいけないのだと痛感した。特に、子を持つ親御さんには、この作品をぜひ見てほしい。

この作品を期にイギリスでは未成年のSNS規制を強めてほしいという声が増えたそうな。学校は地獄だし先生は子供たちのことを深く見る余裕がないし、学校生活のいいとこ全く映ってなかったしそらそうなるわ。

ただ、アドレセンスが優れているのは、テクノロジーの発展だけが引き起こした問題として片付けず、4話で親から子へ継承されてしまう行動様式や思考のパターンにも焦点を当てている点だ。これは好印象だった。つまり、親から子へ継承された振る舞いもあるよねってところ。劇中で、父親は自身の父親から受けた身体的な暴力は絶対子には行わないと決めて育てているが、家族内では声を荒げて妻に強い口調を吐いたりする。こういう仕草を子は見て、暴力はダメだが声は荒げてもいいと判断して成長してしまう可能性がある。

「大きな声を出すのも加害性を孕んでいる」という考えがスタンダードになった、その次の世代の子供たちはどうなるんだろうと考えさせられる。また一周回って、殴れば解決みたいな極端な思考にならなきゃいいけどなと思う。

全話を見終えても明確な動機ははっきりと語られないし、もちろん、複雑に絡み合った社会問題も解決はしない。しかし、それゆえに多くの問いや考える余地を残す非常に余韻のある作品だった。

本ページの情報は2025年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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