本棚に置いておきたい本~ジャパニーズ・シティ・ポップ ─ クロニクル-木村 ユタカ~

シティポップと言えばそんなに詳しくない僕でも山下達郎、ユーミン、竹内まりあ、南佳孝といったドがつくほど有名な方々はなんとなく出てきます。

でも彼らがシティポップを引っ張っていた時代に埋もれていた人たちは必ずいるよな、とある日思いました。

今回紹介する本はメジャーからマイナーな方々までのシティポップアーティストをまとめた一冊です。

ジャパニーズ・シティ・ポップ ─ クロニクル

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もう装丁が好きです。
こんなにいい装丁だと中身が全部嘘でもいいと思えてきます。

この本は2002年に発行された『ジャパニーズ・シティ・ポップ』の続編として企画されたもので、サブテキストの役割を担う本です。
たしかに中身はアルバムや曲の紹介というより、アーティストを深掘ったインタビューが中心です。3割くらいが名盤紹介って感じです。

残念ながら僕は前作の『ジャパニーズ・シティ・ポップ』は持っていません。
都度ググりながらインターネッツを補助代わりに読んでいます。

内容で特に興味を持ったのは牧村憲一のインタビューです。

僕が一緒に仕事をしてきたアーティストの共通点には、洋楽大好き人間であると同時に、コレクターであり、その読解力にも優れていること、楽曲と同じくらいヴィジュアルに対しての美意識もあったことです。
12曲入りのアルバムを作ったら13曲目の作品はジャケットやアート・ワークだったんですね。(中略)
 
何を大切にしてきたかというと縦の歴史への尊敬と、横の文化への貪欲な好奇心、まさにその部分なんです。

当時「渋谷系」と言われていたフリッパーズギターやL⇔Rの台頭からシティポップの歴史を振り返っていたインタビューなんですけど、牧村憲一のインタビューを読んでると彼らはきちんと身なりを整えて準備して出てきたなという感じがしますね。

縦の歴史への尊敬と、横の文化への貪欲な好奇心という言葉は音楽に限らず何か作るうえで常に意識しておかなきゃいけないことだなと強く思いました。

この本に限らず情報がまとまっている本は紙に限るなと読んでいて思います。
パラパラ・・・と適当にめくって出会う形の音楽もなかなか良いです。

いいなと思った音楽はSpotifyで調べれば出てきますからね。
調べれば見れるし聞ける時代なので、音楽とか映画とか、サブスクで視聴できるコンテンツをまとめた本はこれからも何冊か集めていきたいと思っています。

本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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気が向いたときに作曲やスカルプト、絵を描くなどしている。
気が向かないときは駄菓子をぱくつきながら映画鑑賞や読書に勤しんでる。
好きな漫画はGOGOモンスター。